車をローンで購入する方は、一括で購入する方と比べて6割から7割と言われているようです。車をローンで購入という事は、お金を借りて車を買い所有する、いわゆる所有者になるわけですがローンの場合は、「所有権留保付き」という所有権になります。
所有権留保付きは、ローンが終わるまでは販売者が所有権を所有している事になります。ローンが払えなくなった場合は担保として持っていくよという事なのですが、物損事故の損害賠償請求権者は基本的に車の所有者が行う物です。「所有権留保付き」の場合は何か支障はあるでしょうか?
答えは、特に支障はありません。購入者が加害者に対して修理代金等を請求することができます。ただし、全損になってしまってもローンは残ったままなのですがローンが払えなくなった場合は担保が無くなります。 この点で自動車ローン会社はリスクを背負う事になることから全損はローン会社が損害賠償請求を行うようになっています。
全損はローン会社が請求・修理は購入者が請求
所有権留保付き自動車の事故の場合、全損の場合はローン会社が損害賠償請求。修理の場合は購入者が損害賠償請求を行います。
修理の場合、購入者が損害賠償請求を行います。事故の加害者である相手が任意保険に加入しておらず、お金も無い様な場合は無理に修理せず全損扱いにし、ローン会社に頑張って損害賠償をGETしてもらおう!と思いたいところですね。
相手が金融車(金融流れ車・他人の所有権留保付自動車・事件物車)の時の自動車保険は?
ヤフーオークションなどで自動車を探すと事故車でもないのに妙に安い車があります。そのひとつが、金融車(いわゆる金融流れ車・所有権留保付自動車・事件物車)があります。
これは、何らかの形でローンを支払いきる前に売ってしまった・売られてしまった車の事を指します。問題はローンを支払い終えるまでは、車の所有権がローン会社などに保留されている状態で、名義変更が行えないにも関わらず売ってしまい、第三者が乗っていると言う事です。この金融車と事故を起こしてしまった場合の損害賠償はどのようになるでしょうか?
- 自賠責保険 – 車検時に保険料を払っていれば賠償可能
- 対人保険・対物保険 – 全額賠償可能。現所有者の任意保険に加入が可能です。
金融車の場合、納税通知が届かないため、うっかり自賠責保険に入り忘れる事が比較的多くなります。同様に信販会社などが納税ストップをかけることもあり場合、継続車検が受けられず、期限後でもウロウロと運転してしまう可能性もあります。相手が金融車の場合で保険未加入を自覚している場合などその場でなんとか示談にならないかという相談を受ける事があるかと思いますので必要以上に警戒しましょう
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